AIスコアレンディングが法人の資金調達で利用出来るか調査しました。

AIスコアレンディングと資金調達

 

高層ビルとお金

 

フィンテック(金融技術)がもたらした革命は法人の資金調達シーンに於いても大きな影響を及ぼしています。
AIスコアレンディング他、金融技術の向上により企業の資金繰りはどのように変化しているのか、法人でも利用出来るのか等について解説して行きたいと思います。

 

法人でも使える?

今最も勢いのある「AIスコアレンディング」ですが、あくまで個人の年収、趣味・趣向、家族構成等の“その人の人間性や生活”を基にスコアリングを行います。
法人の場合、これらの部分をスコアリングする事が出来ない為、結論から言うと法人名義では利用出来ないのが現状です。
したがって、

 

代表者個人名義でAIスコアレンディングを利用
法人へ貸付け

 

というスキームを組む必要があります。
また、AIスコアレンディングでは「貸付けを目的とした借入」を認めておりませんので、質問の回答には注意を払わなければなりません。

 

AI融資がもたらす資金調達の変化

前述した通り、AIスコアレンディングは“個人向け”の融資サービスですが、「AI融資」の波は銀行・ノンバンク系にも押し寄せており、今後当該サービスにおいても法人向けのレンディングプランの実施はそう遠くない未来であると考えます。

 

現に、Amazon・楽天といったECサイトを筆頭に、AIを用いた融資審査は既に一般化しており、最近では三菱UFJ銀行が2019年度に人口知能を使った中小企業向け融資をスタートさせる事を発表しています。
AIスコアリングが今後より企業実態に沿った資金調達として活用される事は間違いありません。

 

従来の融資とAI融資の違い

銀行融資が一般的であった企業の資金調達ですがAIスコアレンディングと同様に、審査の方式、必要書類、内容に大きな変化が生じています。
両者には具体的にどのような違いがあるのか、実際のサービスを基に考察及び解説して行きます。

 

トランザクションレンディングを採用

トランザクションレンディングとは、法人口座の入出金履歴を基にし、“よりリアルな返済能力”を分析した上で可否を決定する融資方法です。
例えば、Amazonの「Amazonレンディング」、楽天の「楽天スーパービジネスローンエクスプレス」ではこの方式を採用しています。

 

【参考】Amazon公式サイト「Amazonレンディングについて」

https://www.amazon.co.jp/gp/press/pr/20140220

【参考】楽天公式サイト「法人向け金融サービス」

https://event.rakuten.co.jp/group/fintech/business/

 

会計書類が不要

前述した金融商品・サービスではお店の入出金履歴をスコア化し、条件を決定しています。
つまり、従来必須であった“法人税確定申告書”が不要となっており、柔軟かつ実際の状況とマッチした条件での融資が可能になりました。
AIスコアレンディングと仕組みは同じであるため、今後同サービスにて「法人版」が登場する可能性も大いにあります。

 

返済は売上から充当

楽天の場合、利用者は一旦楽天に代金を支払い、その代金を加盟店へ支払う流れを採ります。
そのため、加盟店は直接楽天へ返済する必要が無く、楽天側は当該売上から天引きするような形(売上と相殺)で差し引いた売上を加盟店側へ支払います。
楽天側は未回収リスクが低くなり、加盟店側は返済の手間が無くなるため、WINWINな関係で取引する事が可能です。

 

金利はAIスコアレンディングの方が低い

各スコアレンディングサービスの金利を比べると、以下の通り違いが見られます。

 

サービス名又は金融商品 金利(年利)
Amazon レンディング(短期運転資金型ローン) 8.9%~13.9%
楽天(楽天スーパービジネスローンエクスプレス) 3.0%~14.5%
AIスコアレンディング(ジェイスコア) 0.9%~12.0%

 

最高金利を見ると、楽天が最も高くなっており、Amazonの方も下限の底が堅く平均的には高い印象を受けます。
また、両者共に“加盟店舗に限定している”という点で一般的な企業の資金繰りとしては利便性が低く、実用的とは言い難いです。

現実的な線としては、冒頭でもお伝えしました個人名義で融資を受け、会社に貸し付ける、という流れがもっとスピード及びコストに優れている融資方法と言えるでしょう。