他の現金調達法と徹底比較!

銀行系カードローンは2010年以降にシェアを拡大している資金調達方法です。
AIスコア・レンディング「J.Score(ジェイスコア)」へ出資しているみずほ銀行も、カードローンの取扱があります。
銀行系カードローンは消費者金融系や信販会社系に比べて金利が安く、総量規制の影響を受けないため、高額な限度額設定をできる利点があります。
利用のし易さが魅力
好立地に多数ある銀行のATMをはじめコンビニATMをはじめ、手数料無料で利用できる提携ATMが多数用意されています。(ただし、消費者金融系も大手はコンビニATM対応だが手数料が必要です。)
低金利でスペックの高い分、審査は厳しくて銀行によっては審査からカード発行(借入可能になる)まで時間のかかるデメリットがありましたが、大手を中心に利便性の高いカードローンが増えています。
大手2行がやはり強い
各銀行でカードローンは力を入れている商品で、審査・申込スピード、契約方法、手数料無料の提携ATMの数など利便性では強いところと弱いところの差が顕著に現れています。
人気の高いのは、三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックと三井住友銀行カードローンです。3大メガバンクの中ではみずほ銀行は先行する2行に一歩遅れを取っています。
カードローンの種類・定義は?
カードローンはクレジットカードのキャッシング機能だけに特化した専用カードとして登場しました。
申込時の審査はありますが、一度カードを発行すれば限度額の範囲内で手続き不要でATMから自由に借入と返済を繰り返すことができます。
給料日前にお金が足りなくなることが多い人など、頻繁に借入する人に便利なサービスです。なお、カードローンには以下の通り「違い」「特性」があります。
カードレス・一体式
一般的なカードローンはローン専用カードを発行しますが、銀行系カードローンではキャッシュカードと一体式カードの設定が可能であり、一部のネットバンクでは「カードレス」というネット上で決済が可能なタイプのカードローンがあります。
条件面だけでなく自身のライフワークや性格(カードを持ち歩きたくない等)に合わせてカードの種別を選んでみても面白いかもしれません。
キャッシングとの違い
現代におけるカードローンは、“限度額の範囲内で自由に借入と返済を繰り返し利用できる商品”と定義されています。
なお、クレジットカードのキャッシング機能と同じ性質を持ちながら、カードローンよりも先に登場していたことから「違うカテゴリー」として区分されています。
ただし、クレジットカードと同様に、一度発行をして問題なく返済や支払いを行っていれば自動更新にて使い続けることができ、申込時に安定した収入があれば、転職、失業等の事由により収入が下がっても申込時の条件で利用が可能です。
メリット・デメリット・条件
銀行系カードローンのメリット・デメリット・利用限度額等の条件は以下の通りです。
それぞれの特徴を予め確認しておきましょう。
カードローンのメリット
カードローンのメリットは、2回目以降の借入時に審査や手続き不要で気軽に借入できることです。
カード発行や保有するためにかかる費用(年会費)は無料なので、すぐにお金が必要でなくても将来のことを考え予め作っておくという方もいます。
また、冒頭でも触れましたが、全国各地にATMが設定されているため“利便性”に優れていると言えます。
カードローンのデメリット
「手軽に借金を出来る」という事は、裏を返せば“自己管理出来ないと借金依存になりやすい”というデメリットがあるとも採る事が出来ます。
また、銀行系カードローンは主に返済口座から月々の自動引き落としで最低約定代金を返済します。
最低約定代金はカードローンの種類や設定、借入残高によって変わりますが、数千円程度の少ない返済額設定になっているため元本の減るペースが遅く、完済するまで長い期間を要して利息負担が大きくなります。
返済負担は少ないですが、最低約定代金だけの返済では最終的な負担が非常に大きいため、出来るだけ早い繰り上げ返済を心がけましょう。
AIスコア・レンディングとの違い
利息は日割り計算されて、身近なATMから任意額で繰り上げ返済をできますので短期間で返済できれば少ない利息負担で済みます。
利息が日割り計算になるのは消費者金融やAIスコア・レンディングなどフリーキャッシングに共通したルールですが、カードローンは返済の手間が少ないメリットがあります。
また、ここまでの内容を見てもらえれば分かる通り、カードローンの特徴は活用方法次第でメリットにもなりデメリットにもなります。
自己管理をしっかり行い計画通りもしくは前倒しした返済を行い、カードローンをあてにした浪費を抑制できればメリットの大きい借入商品と言えるでしょう。
銀行系カードローンの限度額
最高限度額はカードローンの種類によって変わりますが、最高500万円以上の高額な限度額を設定できる商品が主流になっており、実際に利用する際の限度額設定は個別に決定されます。
限度額の設定基準はクレジットカードと似ていて、年収や勤続年数などのスペックだけではなく利用実績も重視されます。新規発行時は低めの限度額設定にして、滞りない返済を繰り返して利用実績を残すと、高額な限度額への増額審査に通りやすくなります。
なお、銀行系カードローンは限度額に応じて金利の下がっていく仕組みとなっているため、まとまった借入をする気はなくても、可能な範囲で限度額をなるべく高めに設定した方が、少額の借入時に低金利で資金調達できるというメリットがあります。
銀行系カードローンは総量規制の対象外
総量規制とは2010年6月に施行された改正貸金業法の中で、過剰な借入を防止するために作られた制度です。
具体的には対象になる借入は年収の3分の1を超えることを禁止して、新規貸付50万円以上もしくは新規貸付と他社を含めた既存の借入残高の合計が100万円以上の貸付時には収入証明の提出を義務付けています。
対象になるのは消費者金融や信販会社になり、銀行は対象外になっています。
AIスコア・レンディングは規制対象
AIスコア・レンディングの場合は運営会社が消費者金融の扱いになるので総量規制の影響を受けています。
たとえば年収300万円の場合は、総量規制の対象になる借入では100万円を超える貸付をできません。
消費者金融系カードローンでも最高限度額800万円のハイスペック商品もありますが、総量規制の影響を受ける中で800万円の限度額設定をするには、年収2,400万円以上が必要になる計算です。
高額借入ならカードローンが有利
銀行は総量規制の対象外なので、大手勤務、公務員、勤続年数が長いなど条件が良ければ年収の3分の1を超える借入が可能です。
ただし、昨今は銀行系カードローンの過剰な貸付を問題視されていて、総量規制を銀行系カードローンも対象にする議論がされています。
総量規制の改正に関する具体的な法案は出ていませんが、銀行系カードローンは問題視されていることを背景に総量規制と同じ基準で収入証明の提出を求める、高額な限度額設定の審査を慎重に行うといった対応へと変化しています。
AIスコア・レンディングとどちらがお得?
銀行系カードローンはAIスコア・レンディングにはないメリットがあります。
その都度審査を受ける必要がないので、借入を繰り返したい人や将来的に転職や脱サラをして独立する予定のある方からの人気が高いです。
スペックで消費者金融を上回っているので、フリーキャッシングの中ではオススメ度の高い借入手段です。
消費者金融に比べて申込の手間と時間がかかるデメリットがありましたが、大手銀行系カードローンはWeb申込によるスピード審査や自動契約コーナーによる郵送不要手続き不要の即日カード発行に対応しています。(主に三菱UFJ銀行と三井住友銀行)
消費者金融に比べた利便性のデメリットは解消されているので、審査に問題がなければ消費者金融系よりも銀行系カードローンの利用をオススメします。
ただし、過剰なCMや高額な貸付を問題視されていて、各銀行で審査を厳しくする方針転換が進んでいます。
以前に比べて高額な限度額設定が難しくなっていることと、自己管理によって過剰な借入利用を抑制して積極的な繰り上げ返済をしないと金利は低くても結果的に高額な利息を負担してしまう特性を把握した上でどちらを選択するのかを決めるようにして下さい。