AIスコアに応じて金利が変動!

AIスコア・レンディングは、従来のカードローンや消費者金融とは違って与信審査の結果に応じてでは無く、自身が持つ“AIスコア”によって金利が変動するサービスです。
今回は『J.Score(ジェイスコア)』を例にし、金利・限度額はどのように変動するのか、仕組みや指標等について解説します。
どのくらい変わる?
AIスコアに応じて変動する金利ですが、まず、600点以下ですとそもそも利用する事が出来ません。公表されている金利(年利)は0.9~12%であるため、600点で年利12%、満点(1000点)ですと0.9%と、年利で11%以上差が開く事が分かります。
そのため、お得に借り入れを行いたいのであれば、やはり高スコアを狙っていくのが確実であると考えます。
利用限度額も変動
金利だけでなく、利用限度額もAIスコアに応じて大きく変動します。
「最大限度額1,000万円」を売りにするJ.Score(ジェイスコア)では、最低利用額が10万円~となっており、こちらも大きな幅がみられます。
誰でもAIスコアは取れる?
筆者が試しにやってみた所、AIスコアは700点でした。
歳は32才・年収は平均よりやや下・借金無しといった至極普通の生活を送っているので、この辺りがベースになるのかなという印象を受けました。
任意の質問事項が非常に多くなっておりますが、これらを全て回答する事で徐々にAIスコアが上がっていきますので必ず埋めるようにしましょう。
AIスコア別金利表
日本ではまだ馴染みが無い“AIスコア・レンディング”ですが、ソフトバンクとみずほ銀行がタッグを組んで設立された「ジェイスコア(J.Score)」の登場により、利用者が徐々に拡大しています。
現在利用しているカードローン・消費者金融とどのくらい金利や限度額が変わるのか、まずはチェックしてみてください。
【AIスコア別金利と限度額】※下限はいずれも10万円
AIスコア | 金利 | 利用限度額 |
---|---|---|
~599 | 利用不可 | |
600~699 | 9.3%~12% | 150万円 |
700~799 | 6.8%~9.5% | 260万円 |
800~849 | 5.2%~7.0% | 400万円 |
900~949 | 1.9%~3.7% | 730万円 |
950~1000 | 0.9%~2.1% | 1,000万円 |
一般的なカードローンの金利が最低でも10%前後であるため、非常に金利が安い事が分かります。
また、限度額が1,000万円という点も従来のカードローンとは大きく異なり、急にまとまった金額が必要になった場合にも活用出来ます。
何点からが得?
600~699のAIスコアだと、
- 年利9.3%~12%
- 利用限度額は10万円~150万円
という事で、カードローンと大きな差異はありません。
実際にメリットが生まれるのはAIスコア700~と考えられますので、600点とは言わず700点を目標にする事を強くお奨め致します。
銀行系カードローンと比較
有名な銀行系カードローンと年利・遅延損害金・限度額を比較した所、以下の通りとなりました。
※スマートフォンにて閲覧時は表を⇒右方向にスライドしてご覧ください。
AIスコア・ レンディング |
UFJ銀行 カードローン |
みずほ銀行 カードローン融資額 |
住信SBIネット銀行 カードローン |
|
---|---|---|---|---|
金利 | 0.9%~12.0% | 1.8%~14.6% | 2.0%~14.0% | 0.99%~14.79% |
遅延損害金 | 12.0% | 20.0% | 19.9% | 20.0% |
利用限度額 | 1,000万円 | 500万円 | 800万円 | 1,200万円 |
利用限度額は「住信SBIネット銀行」を下回ったものの、金利や遅延損害金は銀行系カードローンを全体的に上回っている印象を受けます。
銀行系カードローンの大きな違い
AIスコア・レンディングは“消費者金融”、銀行系カードローンは“銀行”という点がポイントです。どちらに借りたとしても共に金銭消費貸借契約に該当しますが、消費者金融は「貸金業法」を適用し、銀行は「銀行法」に基づいて金銭を貸し付けます。
貸金業法と銀行法で大きく異なる点は“総量規制”の有無です。
総量規制とは、貸付金額の上限を年収の3分の1以下に抑えなければならないという規制の事です。
つまり、AIスコア・レンディング(消費者金融)でいくら良いAIスコアを取ろうとも利用額が年収の3分の1にまで制限されてしまうのに対し、銀行は限度額がそのまま適用されます。
「とにかく利用限度額が高い借入方法」を検討している場合には、総量規制を考慮した上で最終決定を行う事が望ましいでしょう。