ソフトバンク及びみずほ銀行のAI事業に対する関心を調査しました。

ソフトバンクの10兆円ファンドとは

平成30年8月に発表されたソフトバンクグループの同年4~6月期の連結決算に於いて、同社の営業利益が前年比49%アップの7149憶円になる見込みである事が分かりました。
携帯電話会社としてのイメージが強いソフトバンクですが、割合で見ると通信事業の伸びは僅か1%に留まっており、大きな利益は昨年設立した「10兆円ファンド」によるものとなっています。

 

AI事業へ積極的に投資

会長兼社長である孫正義氏は「AIを制するものが世界を制す」という持論を掲げ、様々なAI分野への進出及び投資を加速させています。
2016年に設立された投資事業を主な業務とする“ソフトバンク・ビジョン・ファンド”の事業利益(2018年4~6月期)は2399億円となり、ソフトバンクグループ全体の利益の約3割を占めているばかりか、遂には通信事業の利益(2217億円)をも抜く結果となりました。

 

AIスコアレンディングへ強い関心

ソフトバンクが投資するAI事業の一部に「AIスコアレンディング」があります。

 

ジェイスコア

日本初のAIスコアレンディングサービスとして開始した「ジェイスコア」ですが、こちらはソフトバンクとみずほ銀行が共同で設立したFintech企業になります。ソフトバンクユーザーである事、みずほ銀行口座を所有している事等でもスコアアップが狙えるので、AI事業の運営利益のみならず相乗効果も期待出来ます。

 

キャベッジ

2017年、ソフトバンクはアメリカ企業「キャベッジ(kabbage)」に2億5000万ドルを投資しました。SNSをAI与信(スコア)に利用するという今までになかった斬新なアイディアで、新興企業ながら2017年通期収入は2憶ドルに達しています。

 

ソフトバンクとみずほ銀行

前述でも触れましたが、日本で初めてサービスを開始した「AIスコアレンディング」をはじめ、ソフトバンク&みずほ銀行がAI事業に於いて高い関心を持っています。他にどのような事業に取り組んでいるのか、提携に至った経緯、提携の危険性等について解説して行きたいと思います。

 

ソフトバンクのメインバンク

みずほ銀行はソフトバンクのメインバンクであり、その貸出残高は何と10兆円を超えており、債務者・債権者という垣根を超えた“ビジネスパートナー”としての側面を伺い知る事が出来ます。
また、現在では同社が提携する融資サービスは合弁会社「ジェイスコア」のみとなっておりますが、法人向けのものや属性情報(職業・年収)が一切不要なAIスコアレンディングの構想もあるようです。

 

両社の提携は危険?

消費者としてはサービスの向上は非常に嬉しく思いますが、両社が提携する事で世界を巻き込む恐慌に発展する恐れがある事を専門家は危惧しています。

ソフトバンクとみずほ銀行という日本の大企業が提携した事で、両者は一蓮托生となり、片方が万が一倒産等に至ってしまった場合、もう一方もそれに連鎖する形で倒産する可能性が高まるためです。

現に、アメリカの携帯事業への参入により業績が一時悪化したソフトバンクの前期決算において、有利子負債が13兆円8千億を超える事が分かっており、何かのきっかけで両社が破綻する可能性は決してゼロとは言えません。

 

ソフトバンクグループの決算書

 

今後の展望は?

ソフトバンクのビジョン・ファンドではアメリカのGM社傘下企業へ2400億円を出資する事を決定しています。
同社ではAI運転(自動運転)システムを開発している会社であり、今後益々、AI事業に投資していく事が予想されます。

 

現状ではソフトバンクの孫社長の方がAI事業への投資に積極的な印象を受けますが、みずほ銀行はどのように動くのかが非常に見ものですね。
2社の動きによって今後のAI融資がどのように変化するのかが決まると言っても過言ではありませんので、動向については逐一チェックしておく事をお奨め致します。