
キャッシュレス化が進んだ現代では複数枚のクレジットカードを持つのが当たり前です。
ポイントや付帯機能、生活環境の変化などから新しいクレジットカードを発行するのは良いことですが、同時申込は危険なので注意してください。
クレジットカードなどを申込した履歴は、信用情報機関に登録されます。
審査をするカード会社は他社での申込情報を見ていて、同時申込や短期間でクレカの新規発行を繰り返しているユーザーはネガティブな評価になりやすいです。
昨今はポイ活を目的にクレジットカードの同時申込をして、信用情報に問題が生じてしまう人が増えています。
クレカ同時申込が危険な理由は、クレジットカード現金化などの不正行為を疑われることです。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。
キャッシング枠は総量規制で他社を含めた限度額および借入額が年収3分の1までに制限されています。
収入が少ない方や既存の借入残高および保有している借入限度額が多いと、キャッシング機能付きクレジットカードの審査に落ちやすいです。
ショッピング枠に関しては限度額を制限する法律がなく、高額な限度額設定をしやすい特性があります。
キャッシング機能が無いクレジットカードは複数枚を簡単に保有できるため、クレカの新規申込を繰り返せばショッピング枠を増やし続けることが可能です。
ショッピング枠は買い物や支払いなどで使う前提条件がありますが、借入のような資金調達法として悪用する不正行為が横行されています。
その手口がクレジットカード現金化です。換金性が高い商品を購入し、買った直後に現金買取で売却するなどの方法でショッピング枠を現金に換える手法です。
現金化を支援する専門業者も存在していますが、クレジットカード現金化はカード会社の規約違反になります。
バレると信用情報に事故情報として登録され、クレカの強制解約や一括弁済などのペナルティを受けるので注意してください。
クレジットカードを同時に申込する人は、クレジットカード現金化などの不正行為で資金調達するのでは?と警戒されます。
現金化をしなくても、キャッシングで総量規制の限界まで借入をしようとするなど、資金難に陥っている理由でクレカ同時申込をしているケースが多いです。
そのため信用情報機関はクレジットカードなどの申込情報を共有し、審査をする際に他社での申込履歴を確認しています。
信用情報にクレカ同時申込の履歴あると審査に通りにくくなります。
この状態を”申込ブラック”と呼び、信用情報を照会されるサービスの全てにおいて審査が通りにくい状態です。
申込履歴の掲載期間は原則6ヶ月です。銀行系のクレジットカードやカードローンは銀行向けの信用情報機関(KSC)で1年間掲載されます。
信用情報の状態を良くしたいのであれば、最後にクレジットカードの申込をした日から最低6ヶ月ほど期間を空けるとよいでしょう。
申込情報は6ヶ月掲載されますが、同時申込でなければ審査に通るケースが多いです。
審査に通ってカード発行まで済んでいる状態であれば、他のクレジットカードに申込してみる価値があります。
クレジットカードを何枚も持つのは当たり前のことで、短期間のうちに申込を繰り返す行為自体が悪い評価になるとは限りません。
同時申込をしないように気を付け、直近で複数枚のクレカ申込をしていて審査に落ちた場合は、6ヶ月以上の期間を空けてから再挑戦するとよいでしょう。
所有しているクレジットカードの限度額では足りない場合は、限度額増額申請をする方法もおすすめです。
引っ越しや結婚式などの理由があれば、申請することで限度額を一時的に引き上げられる場合もあります。