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割賦契約は信用情報に影響を与える|スマホ端末代の未払いに注意

返済遅延が事故情報として登録される割賦契約に気づかず、スマホ端末代の未払いを続けるとブラックリスト入りしてしまう可能性があります。割賦払いとはなにか、信用情報にどのような影響を与えるのかを詳しく紹介しています。

スマホの割賦払いが与える影響

割賦払いが信用情報に与える影響

 

スマホの割賦払いは割賦販売法に基づくローン契約として扱われ、信用情報機関に登録されます。
滞りなく払っていれば問題ありませんが、通信料の未払いなどを起こすと信用情報に事故情報として記載される場合があるので注意してください。

 

 

一括購入以外はローン扱い

端末の分割購入はローン扱い

 

月々の端末料金が実質1円で、2~3年後に端末を返せば端末代が限りなく無料に近い条件で最新スマホを使えるサービスがあります。
月々の返済がない。もしくは少額であっても一括購入以外は全てローンの扱いです。

携帯キャリアや販売店が本来は割賦払いで発生する月々の返済金を通信料から割引する形で、実質の端末代支払い負担を軽減させています。
契約上は数万円から数十万円の端末を割賦購入していて、分割回数と残価設定に応じた支払いをしている状態です。

 

 

信用情報の評価

信用情報にプラスの影響を与える

 

スマホを割賦払いで購入するのは当たり前のことであり、その行為自体が悪く判断されることはありません。
遅延なくスマホ料金を払い続けていれば、ローンを滞りなく返済している実績としてプラス評価になります。

残価設定のある契約の場合、残価を含めた総額が信用情報に登録されるルールです。
昨今はスマホの端末価格が高騰していて、10万円を超える割賦契約も珍しくありません。
スマホを割賦払いすることにより、信用情報の借入残高が増える点には注意してください。

収入に対しての総借入額が多くなると、信用情報に悪い影響を与えます。
他のローンやキャッシングの審査に落ちる原因にもなり得るので、収入が少ない人や他社からの借入額が多い人は慎重に検討しましょう。
スマホの割賦契約をする際にも信用情報機関(主にCIC)を照会されます。
その際に収入がない場合や他社からの借入額が多い場合は、スマホ割賦購入の審査に落ちるケースがあります。

 

 

スマホ料金の支払い遅延

未払いの情報は共有される

 

携帯キャリアおよび販売店は、通信料などの支払い状況に問題があるユーザーを他のキャリアと共有しています。
一括購入もしくは割賦金の完済が済んでいるスマホの通信料で未払いを起こした場合、携帯キャリアで情報共有されますが信用情報には登録されません。
端末を割賦払いで購入している契約で料金の返済遅延をすると、信用情報機関に加盟する金融機関と携帯キャリア各社の両方に支払い遅延をしている履歴が共有されます。

スマホの通信料は家賃・光熱費より低い優先順位だと判断して、支払い遅延を繰り返す人がいます。
通信契約だけなら未払いを起こしても一時的に使えなくなるだけで、遅延分を支払えば復活する流れです。
端末の割賦払いも絡んでいる場合は、返済遅延を起こすと信用情報機関を通じて様々な弊害が発生しやすいので注意してください。

 

 

遅延で割引がなくなることも

スマホ端末を実質1円などの割引購入をする場合、決められた期間は滞りなくスマホ代を払うのが割引の条件になっているケースがあります。
通常時は月々の端末支払い代金が限りなく0円に近い契約だったとしても、通信料を遅延することで割引がなくなって月数千円程度の割賦料金を追加請求されることがあるので注意してください。
通信料の未払いは当初の請求額を払えば済むことが多いですが、割賦払いは遅延損害金(延滞利息)を払わないといけません。
端末を割賦払いで購入した場合、返済遅延した際のリスクが大幅に高まるので注意してください。

 

 

ブラックリストに載る条件

ブラックリストに載る条件は?

 

割賦払いで購入したスマホで支払いが滞ると、信用情報の事故情報に登録されます。
俗にいうブラックリストに載る状況へ陥るので注意してください。

 

ただし、本来の支払い日に払えなかったら即座にブラック入りわけではありません。
月々の割賦金を払わなかった理由でブラックリストに登録される条件は、主に以下のいずれかです。

  • 2ヶ月以上の返済遅延
  • 3ヶ月継続しての返済遅延

本来の支払い日から60日以内に遅延分を全て完済すれば、大きな問題になりません。
ただし、短期間でも3ヶ月以上継続して遅延をした場合はブラックリストの登録要件なので注意してください。