
信用情報は住宅ローンに大きな影響を与えます。クレジットカードやキャッシングの申込時よりも厳しく審査されるので、仕組みを理解して対策を講じておきましょう。
固定金利よりも変動金利の方が審査が厳しく、低金利が魅力のネットバンクや労働金庫なども全体的に審査が厳しめです。
信用情報をよく見せる対策をしていれば、借入先の選択肢が増えます。
金利など住宅ローンの契約内容次第では、トータルで払う利息に数百万円単位の差が出ることも珍しくありません。
生涯でもっとも高い買い物と言われているマイホームだからこそ、少しでも有利で納得できる条件での借入を目指しましょう。
国内の信用情報機関は主に銀行が加盟しているKSCのほか、クレジットカード会社向けのCIC、消費者金融向けのJICCの計3種類があります。
住宅ローンの審査を受ける際は原則としてKSCの信用情報を照会される流れです。
国内の3大信用情報機関は借入状況や遅延履歴など一定の情報を共有していますが、完全に同じ情報で審査しているわけではありません。
重要になってくるのが信用情報機関によって異なる掲載期間です。
銀行が使う信用情報機関のKSCは、他の所に比べて掲載期間が長いので注意してください。
債務整理をした場合、CICとJICCは原則として5年間の掲載期間なのに対してKSCは債務整理の種類に応じて最長10年掲載されます。
カードローンなどの申込履歴についても、他の信用情報機関の掲載期間は6ヶ月なのに対してKSCは1年です。
債務整理・返済遅延・カードローンなどの申込履歴がない状態で申込することが望ましいです。
信用情報はクレジットカードや各種ローンの支払い遅延をした履歴が掲載されます。
全ての信用情報機関共通で掲載期間は遅延分を完済してから5年間です。
なお、2ヶ月未満の短期的な遅延であれば、3ヶ月以上連続していないことを条件に完済時点で信用情報からは削除されます。
クレジットカードの申込や少額の借入をする場合、返済遅延の履歴があっても完済済みであれば審査に通ることがあります。
住宅ローンは通常金利が低い一方で、返済遅延をすると高額な借入残高に対して最大で年利15%の遅延損害金が発生するので注意してください。
状況によっては1ヶ月の返済遅延で10万円を超える遅延損害金が発生するケースもあります。
たった1回の返済遅延が命取りになってしまう特性があるため、信用情報に返済遅延の履歴が登録されているユーザーは住宅ローンの審査がシビアです。
クレジットカードの場合は同時申込がネガティブな評価になりますが、住宅ローンは複数の金融機関への同時申込が当たり前のことになっています。
審査に通るところや金利が優遇される借入先を知ることを目的に、様々な金融機関を比較する必要性が高いからです。
住宅ローンの一括申込サービスなどもあるので、マイホーム購入コストを下げるためにも複数の金融機関の審査を積極的に受けてみてください。
クレジットカードの申込やカードローン程度の審査なら問題なく通るけど、住宅ローンの審査に落ちる人のよくあるパターンをまとめました。
住宅ローンは信用情報に問題がないだけでは審査に通りません。
安定した収入に加えて正社員・公務員・大企業勤務など金融機関に評価されやすい属性があると有利です。
仕事面の評価が高くても、信用情報に些細な問題があると審査に通りにくくなります。
使っていないクレジットカードやカードローンを解約するなど、ちょっとした手間で住宅ローンの審査が有利になります。
信用情報に問題がある場合や直近の収入が少ない人、勤続年数が短い人は期間を空けてから再挑戦するとよいでしょう。
マイホーム購入は数年前からライフプランを立て、信用情報も意識しながら計画的に進めるのが理想の形です。