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住宅ローン審査は信用情報だけじゃない!収入や属性も重要な評価ポイント

良い信用情報の蓄積は住宅ローン審査にとても重要です。また、属性・収入の安定性は金融機関に評価されやすく、借入れに有利に働きます。これらのポイントを理解し、好条件で借り入れができるよう対策をしましょう。

住宅ローンに影響はある?

信用情報が与える住宅ローンへの影響

 

信用情報は住宅ローンに大きな影響を与えます。クレジットカードやキャッシングの申込時よりも厳しく審査されるので、仕組みを理解して対策を講じておきましょう。
固定金利よりも変動金利の方が審査が厳しく、低金利が魅力のネットバンクや労働金庫なども全体的に審査が厳しめです。
信用情報をよく見せる対策をしていれば、借入先の選択肢が増えます。

金利など住宅ローンの契約内容次第では、トータルで払う利息に数百万円単位の差が出ることも珍しくありません。
生涯でもっとも高い買い物と言われているマイホームだからこそ、少しでも有利で納得できる条件での借入を目指しましょう。

 

 

銀行が使う信用情報機関

銀行が加盟している信用情報機関KSC

 

国内の信用情報機関は主に銀行が加盟しているKSCのほか、クレジットカード会社向けのCIC、消費者金融向けのJICCの計3種類があります。
住宅ローンの審査を受ける際は原則としてKSCの信用情報を照会される流れです。

 

国内の3大信用情報機関は借入状況や遅延履歴など一定の情報を共有していますが、完全に同じ情報で審査しているわけではありません。
重要になってくるのが信用情報機関によって異なる掲載期間です。
銀行が使う信用情報機関のKSCは、他の所に比べて掲載期間が長いので注意してください。
債務整理をした場合、CICとJICCは原則として5年間の掲載期間なのに対してKSCは債務整理の種類に応じて最長10年掲載されます。

カードローンなどの申込履歴についても、他の信用情報機関の掲載期間は6ヶ月なのに対してKSCは1年です。
債務整理・返済遅延・カードローンなどの申込履歴がない状態で申込することが望ましいです。

 

 

遅延履歴は命取り

審査や損害金に影響する返済遅延に注意

 

信用情報はクレジットカードや各種ローンの支払い遅延をした履歴が掲載されます。
全ての信用情報機関共通で掲載期間は遅延分を完済してから5年間です。
なお、2ヶ月未満の短期的な遅延であれば、3ヶ月以上連続していないことを条件に完済時点で信用情報からは削除されます。
クレジットカードの申込や少額の借入をする場合、返済遅延の履歴があっても完済済みであれば審査に通ることがあります。

住宅ローンは通常金利が低い一方で、返済遅延をすると高額な借入残高に対して最大で年利15%の遅延損害金が発生するので注意してください。
状況によっては1ヶ月の返済遅延で10万円を超える遅延損害金が発生するケースもあります。
たった1回の返済遅延が命取りになってしまう特性があるため、信用情報に返済遅延の履歴が登録されているユーザーは住宅ローンの審査がシビアです。

 

 

同時申込はOK

クレジットカードの場合は同時申込がネガティブな評価になりますが、住宅ローンは複数の金融機関への同時申込が当たり前のことになっています。
審査に通るところや金利が優遇される借入先を知ることを目的に、様々な金融機関を比較する必要性が高いからです。
住宅ローンの一括申込サービスなどもあるので、マイホーム購入コストを下げるためにも複数の金融機関の審査を積極的に受けてみてください。

 

 

ローン審査に落ちる事例

ローン審査に落ちる事例4選

 

クレジットカードの申込やカードローン程度の審査なら問題なく通るけど、住宅ローンの審査に落ちる人のよくあるパターンをまとめました。

  • クレジットカードの大量保有
    キャッシング機能付きのクレジットカードは、キャッシング限度額が借入残高として扱われる。
  • スーパーホワイト
    信用情報が真っ白な状態。クレジットカードやローンの履歴がない人は住宅ローンの審査に落ちやすいです。ブラックリストから消えた直後の人もスーパーホワイトになります。
  • 消費者金融の申込履歴
    住宅ローンの申込をする直前に消費者金融などの申込履歴があるとネガティブな評価をされます。
  • 高額なオートローン
    収入に見合わない高級車をオートローンで購入して返済中の状態だと、浪費家などのイメージを抱かれやすいです。

 

収入と属性が重要

住宅ローンの審査に通るために重要なこと

 

住宅ローンは信用情報に問題がないだけでは審査に通りません。
安定した収入に加えて正社員・公務員・大企業勤務など金融機関に評価されやすい属性があると有利です。
仕事面の評価が高くても、信用情報に些細な問題があると審査に通りにくくなります。
使っていないクレジットカードやカードローンを解約するなど、ちょっとした手間で住宅ローンの審査が有利になります。

信用情報に問題がある場合や直近の収入が少ない人、勤続年数が短い人は期間を空けてから再挑戦するとよいでしょう。
マイホーム購入は数年前からライフプランを立て、信用情報も意識しながら計画的に進めるのが理想の形です。